八百万の神の中で一目置かれた厠神の話
先日、テレビで「かわやの神さま」というのをちら見し、思い出しました。
そのテレビでは、弁財天様が厠神になっていましたが、私が読んだ話はかなり違いました。
検索して同じ話がないか調べたのですが、なかなか見つかりません。
その為、タイトルは分からず終い……多分、絵本だったと思います。なにせ、幼稚園か小学校低学年に読んだと思われるので。
この話は、ジャイアニズムな私の心に激しい衝撃を与えました。が、まあ、なにぶん、子供であったので、それから改心した、ということはなく……
大人になった現在、数年前から験担ぎにトイレ掃除をするようになりました。験担ぎでなくとも、トイレが綺麗だと気持ち良いですよね。
一応、大雑把な粗筋を以下に書いておきます。
八百万の神々が、それぞれの分担作業(どの神になるかの相談)をしていた所、やはり厠(トイレ)を皆、嫌厭していました。
皆で押し付け合う所へ現れた老男神が、のっそりと間に入り
「ならば私がなろう」
と、快く厠を守ることを引き受けたのです。
他者が嫌がることを進んで行う優しさを持った老男神。
他の神々は神として、その神の言葉に己を恥じ入り、その神の素晴らしさに心打たれ、それ以後、厠神となった老男神は、神の中でも一目置かれる立場となりました。
※うろ覚えの大まかな内容です。実際の話とは若干(?)の違いがあると思います。